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言葉 ノ先ニアルモノヲ 探シテ    「そらまめ」文担当
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薄墨色
漆黒のハンドバッグを丁寧に拭いて仕舞った
淡い桜色の数珠も添えて

午前一時

一人夜中に目が覚めて、置いたままになっていたそれを手に取ったのだ
小さくため息をつく
使ったのは私ではないのだけれど、亡くなったのは私も知る人で、
葬儀に出た家族から話を聞いて、しばらく色々なことを考えた
会いたい人に会いたいと思ったときに会えないことが、なにより淋しいことで
それは若いときには多分真面目に考えなかったことだ
今も自分がそのことをどれだけ現実としてとらえているか分からない
頭で理解することと、感情が納得することは、全く違うことだろうから

カーテンを開けて、遥か遠くに浮かぶ月とうねる海原を見下ろした
うっすらと雲が天を覆い、景色は薄墨色だ
冷たい風が窓を叩いて、やがてそこに雪が交じるようになるのだろう
積もる雪がとけて、
花びらが頬をかすめ舞い、
陽射しに強い光が宿る
空気が木々の葉と共に乾き、
幼子が手袋の小さな手で団栗を拾い集める頃、
季節は一回りして失った痛みは、ほんの少しでも和らぐだろうか

バッグを収めた箱を棚に仕舞う
電気を消して、私は静かに部屋を後にする
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by solamame-mk | 2013-10-24 12:30
Autumn Night
九月
日傘越しに見る真昼の光は、まだはじけるような眩しさがあるけれど、
朝と夕方の陽ざしは刺すような強さから、肌を滑る少しやわらかなものへ
質を変えていた
日没は早まり、ガーゼケットだけではそろそろ肌寒くなり始める
窓を開けたままで横になるせいだろう
乾いた風は心地よく、アパートメントの最上階(五階建ての五階)に暮らすのを
いいことに、ついそのまま眠ってしまい、朝方に寒くて目が覚める
今夜はクローゼットから、もう一枚薄掛け布団を取り出した
夕食も入浴もすませ、あとは好きなことだけをして過ごす、
秋の夜長の週末
ワンピースに薄手の長袖カーディガンを羽織り、ベランダへ出た
真珠のような、つるりと光沢のある満月が濃紺の天に浮かんでいる




9月用の文章をアップする間もなく、9月はいつの間にかに通り過ぎ(笑)
10月もすでに後半
月初はあんなに暑かったのに(子供の運動会の日なんか、夏か?ってくらいの日差しでした)
そこからくるりと空気が入れ替わったように涼しくなり
すぐれなかった体調も、気温が下がるにつれて少しずつ回復
(あ、血糖値は再検査の結果、異状なしでした。でも気を付けないとなあ_| ̄|○)
時間に追われて時間を追いかけて、この頃は落ち着いて活字と触れ合えない日々
そろそろ本領発揮の季節(笑?!)だし、新しい文章を書きたいな
書かないとな
・・・年内に(笑)
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by solamame-mk | 2013-10-21 18:38